日本は便利にできている。

娘から電話があった。
何かと思ったら、コンタクトをなくしたというのだ。


私は「なくしたものはしょうがないので
メガネにしておきなさい」といったのだが食い下がってくる。


こちらで買って送るか、
むこうで買うかという選択肢があるのだが
こちらで買う場合、彼女のコンタクトは販売店にはなく
取り寄せになるので時間がかかる。
そこで、現地のコンタクトレンズ事情を調べてみた。


わかったことは、日本のコンタクト専門店みたいに
その場で渡されるということはなく
ほとんどが取り寄せで、1週間ぐらいかかるということである。
(その間、レンズの貸し出しはあります。)


日本は、本当に便利な国なんだと再確認してしまった。
これは日本人がせっかちでほしいといったら、今すぐほしい!
と思う人が多いからなんだろうか?
そういえば、海外から帰ってきたとき
日本のテンポの速さについていけず、とまどったことがある。
もしかして、それと一緒なのかもしれない。


海外では日本よりゆっくりと時間が流れている。
サマータイムが日本に導入されないのも
夜を有効に自分のために使う、なんてことが
日本人には向かないからなんだろう。
日本人ももうちょっとのんびり過ごせればいいのに。


そういえば、電話で娘がこんなことをいっていた。
娘がコンタクトを落としたとき
回りの人たちが”It’s OK.”といっていて
娘は「そんな悠長にOKなんていっている場合じゃないだろうっ」と
つっこみたくなったとか。


10年以上も日本に住むと、中身がアメリカ人そのものだった人も
すっかり日本人に馴染んでしまい、焦ることを覚えたようだ。
それより、真っ先に母の怒った顔が目に浮かんだからか。
たぶん、それに間違いない。